令和7年3月掲載
水道事業を取り巻く環境は年々厳しさを増しており、人口減少等を要因とした将来の水需要の減少、また、それに伴う給水収益の大幅な減収が見込まれております。そのような中、施設の老朽化が加速度的に進行しており、近年多発している自然災害に備えるためにも、健全経営を確立しつつ、施設の強靭化を計画的に進めていくことで、安全・安心で安定的な水道事業を将来へ引き継いでいくことが求められております。
当企業団におきましては、このような課題に対応すべく、従前の計画である「経営戦略プラン」を抜本的に見直し、今後の水道事業運営に係る新たな経営方針をまとめた「水道事業マスタープラン」を策定いたしました。
本計画は、将来にわたって安定的に水道事業を継続していくための中長期的な経営の基本計画であり、現在の運営状況や将来の財政収支見通し等を客観的に分析、予測することで、今後想定される課題を踏まえた水道システム再構築への取り組みや、事業を推進していくために必要となる安定的な財源の確保等、目標達成のための総合的な計画として位置付けております。
今後は本計画で示した目指すべき将来像を実現するため、財政の健全性を確保しつつ、施設の強靭化及び効率的な運用に取り組むことで、持続可能な水道事業の確立に努めてまいります。