水道水をより安全にご利用いただくために、鉛製給水管(鉛管)についてお知らせいたします。
鉛製給水管の使用状況
鉛製給水管は管内に錆が発生せず、可とう性、柔軟性に富み、加工・修繕が容易であるという特性があるため、古くから全国的に使用されてきましたが、鉛給水管からの鉛の溶出が問題とされ、1993年(平成5年)にJIS規格から裸鉛管が削除され、ライニング(被覆)されていない鉛製給水管を新たに使用することは禁止されました。(参考:平成13年度厚生労働省調査「水道水中の鉛除去に関する調査報告書」)
茨城県南水道企業団の給水区域内(龍ケ崎市・取手市・牛久市・利根町)では、昭和57年度以前に布設された給水管に、鉛製給水管が使用されている可能性があります。
鉛製給水管の使用例
鉛製給水管が使用されている範囲は、配水管分岐部から水道メーターの約30cm先までです。
鉛製給水管が使用されているか確認するには
メーターボックスのふたを開けて、水道メーターの前後の管の色(左の写真の赤丸で囲んだ部分)を確認してください。
鉛製給水管の場合は鈍い灰色をしています。または、銀色のテープが巻いてあります。
紺色の場合は硬質塩化ビニル管です。(左の写真は硬質塩化ビニル管です)
ビニル管も鉛製給水管と似たような色をしていますので、見分けがつかない場合はお問い合わせください。
なお、昭和57年度までに止水栓までの引き込み工事を行い、その後、昭和58年度以降に止水栓以降の宅内工事を行なった場合は、水道メーターの前後で鉛管が使用されていなくても、配水管分岐部から止水栓までが鉛製給水管になっている可能性があります。
ご使用の水道が鉛製給水管を使用しているかどうか分からない場合は、施設課維持係までお問い合わせください。
朝一番の水道水は飲み水以外に
鉛製給水管を使用されているご家庭では、朝一番に水道を使うときや旅行などで長期間水道を使用しなかった場合に、鉛製給水管から微量の鉛が溶け出し、水道水の鉛濃度が水質基準(※)を超えるおそれがあります。
長時間使用されなかったときは、念のため、使い始めの水(バケツ一杯程度)を、飲み水以外の用途にお使いください。
また、鉛製給水管を使用されていない家庭でも、水道を長期間使用しない場合には、消毒用の塩素濃度が低くなっていることがありますので、使い始めの水は飲み水以外にお使いになることをお勧めします。
(※)水道水中の鉛濃度の水質基準は、その毒性、蓄積性を考慮し、生涯にわたり継続して摂取しても健康に影響を与えない基準として、1リットルあたり0.01mg以下と定められています。
鉛製給水管の取替工事について
水道水中の鉛濃度を低減させるための抜本的な対策としては、鉛製給水管の取り替えが最も有効です。
当企業団では、鉛製給水管を使われているご家庭の鉛管取替工事を順に行なっています。
配水管分岐部から水道メーター付近までの鉛管取替工事にかかる費用は当企業団で負担して行なっております。
鉛製給水管の早期解消に向けて取り組んでまいりますので、ご協力をよろしくお願い致します。
鉛管残存件数(令和2年3月末現在)
龍ケ崎市 | 751件 |
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牛久市 | 2,110件 |
取手市 | 2,885件 |
利根町 | 392件 |
全体(残存件数) | 6,138件 |